こんなコーディングミスもあるんですね… [MySQL]
MySQLのJDBCドライバ"Connctor/J"で、
最新版の5.0系を利用時にクエリ実行のタイムアウトが
効かないという現象がありました。
調べてみると設定が有効にならないのではなく、
クエリのタイムアウトはミリ秒単位で設定するのですが、
ソースの中では秒で処理されていた…orz
サポート窓口経由でレポートしたところ、
無事修正されたようです。
http://lists.mysql.com/commits/11954
結構大胆なバグという感じですね。
あまりに分かりやすすぎるバグだと
見落とすこともあるんでしょう…
ところで、、、テストってしてないの?
注目のMySQLの最新ストレージエンジン Falcon [MySQL]
Jim Starkey氏によるFalconのセッション。
概要はhttp://blog.so-net.ne.jp/r-kaji/2006-04-27-01
設計コンセプト
[今後20年通用するエンジンのデザイン]
・巨大なメモリを有効活用、キャッシュを大きく取るだけではなく
・CPUが高速化、より多くのスレッドを活用
・トレードオフを削減、チューニングを最小限に
・高負荷時のスケーラビリティを念頭に置いて
アーキテクチャ概要
・基本アーキテクチャ…インメモリデータベース
→但し全てのデータをメモリに載せるのではなく一部はディスク
・キャッシュ…2個
- Page Cache 従来型のディスクのページキャッシュ(LRU)
- Row Cache 実データのためのより大きなキャッシュ
世代グループでの掃除(with age group scavenging)
・シリアルログ
更新処理をコミット単位で書き出す
・更新時のマルチバージョン
メモリに、シングルバージョンのみディスク
・トランザクションの状態
メモリで保持
メモリに載りきらないデータは自動的にディスクにオーバーフローさせる
・データとインデックスは1ファイルに格納
加えて複数タイプのログに更新を記録することでI/Oを分散
一番気になっていたのはホットバックアップだったのですが、
残念ながら現状では未対応とのこと。
GAは2007年Q1の"予定"
…ってことは実用的になるのは1年以上あとなのかなぁ
↓質問した人がもらえたFalconビール(スウェーデン?)
MySQL User Conference 2006 最終日 [MySQL]
早いものでもう最終日。
今回のカンファレンスのポイント↓
・MySQL主催として4度目のカンファレンス
- 参加者は約1,500人でどこに行っても混雑してる。
Keynoteの会場が800人収容だがほぼ満席になった。
- 昨年より同時進行するセッションが倍増。
よさ気なセッションがかぶったりしていて選ぶのが大変。
- Partner of the Year
Business Objects : 商用BI 最近の流れからしても順当
DELL : サーバの売り上げに連動してMySQLの売上に貢献している
来年は新たにパートナーになったHPとガチでコンペ?
Oracle : InnoDBを買収してでも契約そのままなことを評価した。
ことになってるんだけど…かなりの皮肉(笑)
・主なトピックス
- 話題の中心は5.0から5.1へ
パーティショニングの実装、クラスタリングやレプリケーションの改良など
- 新しいストレージエンジンの発表
MySQLで開発中のFalconとSolidDBがMySQLに対応
InnoDBがOracleに買収されたが、契約上今後2年間はこれまでと変更無し
- Business Intelligenceネタが山盛り
スポンサーにもなっているBusiness Objectsを筆頭に、
JasperReports, Pentaho, Eclipse BIRT, OpenIなどなど
次の戦場はここか?
- PHPがこれまでほどの盛り上がり無し?
Tim O'RellyのKeynoteでも語られていたが、
ライトウェイトの領域RoRに押されているのか?
セッションも集客がちょっと寂しめ。
・その他感想
- 相変わらずパフォーマンスチューニングのセッションが大人気
- 展示ブースが2日間しか開いてなくて大事な話ができていない人たちが…
- 相変わらず飯がイマイチ→まぁアメリカ水準なら中の上だけど
- 参加者全体の年齢層が高い→他のオープンソース系のイベントも同じ
学生を含めた若年層を増やすことがかなり重要な課題かと
↑お昼ご飯は基本的に屋外 プールサイドか芝生の上
MySQLの新ストレージエンジン [MySQL]
MySQL Users Conference 2006の
Keynoteやロードマップセッションなどの話をまとめてみました。
コードネームはFalcon。Firebirdの元開発者Jim Starkeyを中心に開発中。
InnoDBの買収とは関係なく次世代のストレージエンジンを用意するため、
Falconの開発を決定していたとのこと。
2007年Q1に正式版リリース予定。
これまでMySQLで利用可能だったストレージエンジンの
ほぼ全ての機能を実装していると言っても良いです。
ポイントは以下の通り
・トランザクションサポート MVCC
・テーブルスペース利用可能
ファイルサイズは自動的に増減されることも可能
これまで自動でシュリンクしたのはMyISAMのみ
・改良版B-treeインデックス
・ページ単位ではなく行単位でのキャッシュ
他のストレージエンジンで実装されていて、
Falconで実装されていない機能は以下の通り。
・全文検索(MyISAMのみ)
・行レベルロック、クラスタインデックス(InnoDBのみ)→実装を検討中
オンラインバックアップ可能かは確認中。
最終日にFalconのセッションがあるため、
詳細はそちらで確認予定。
#日本ではまだあまり話題になってないのかな?
あんまり記事が出ていない感じですね…
http://japan.zdnet.com/news/db/story/0,2000056180,20102367,00.htm
MySQL Certification 新プログラム [MySQL]
MySQL Users Conference 2006の初日。
http://www.mysqluc.com/
DBA向け認定試験のチュートリアルを受講。
事前に申し込んだつもりがミスっていたようで当日申し込み。
メインストリームがMySQL4.0からMySQL5.0になったことで資格のラインも変わったらしい。
以下に簡単にまとめてみましまた。
これまでは以下の2つだった
・初級編:MySQL Core Certification
・上級編:MySQL Professional Certification
これが5.0からは開発者向けとDBA向けが明確に分かれ、
それぞれに2段階のレベルを設けた。
・開発者向け:Developer I, Developer II
・DBA向け:DBA I, DBA II
DBA向けのざくっとした内容は以下の通り。
DBA I
MySQLのアーキテクチャ、ログ、設定ファイルの管理方法
ロック、ストレージエンジン、バックアップ/リカバリ、インフォメーションスキーマ
DBA II
ユーザ管理、セキュリティ、スケーラビリティ
クエリおよびサーバの最適化(チューニング)
ちなみに5月までのテストはβ版で、
テスト時間が通常の1.5時間から2.5時間、問題数が70問から100問に増えます。
ちなみに合格の発表にも通常より時間がかかります。ただし価格は半額。
フィードバックを受けながら完成させていくという、
資格試験までオープンソース的なやりかたなんだなぁ。
ついでに答えもオープンにしてもらえませんか?(^^;
http://www.mysql.com/training/certification/beta.html